整形外科へ行く判断基準について

んなとき整形外科へ行くべきなの!? ― というご相談を頂きました。

はじめに

関節や筋肉に痛みがある時に皆さんがとられる選択はどういうものがあるでしょうか?

【整体院へ行ってみる】、【整骨院で手当てしてもらう】、【ドラッグストアで相談してみる】などなど・・・。数々の選択肢があるかと思います。

そんな数ある選択肢の中でも一番手堅いものと言ったら、やはり【整形外科の受診】ではないでしょうか?

しかし、そんな当たり前の選択肢にジレンマを感じている人たちが一定数いるという事実があるのです。

とにかく行っとけ!というジレンマ

「関節や筋肉などの身体の痛みがあるときにはとにかく整形外科を受診するほうが良い!」これは常識的に言われていることだと思います。

かたや、

〇日常生活レベルの痛みでもいちいち行かなきゃいけないの?

〇行っても湿布や痛み止めだけの処方で特に何もしてもらえない・・・

〇大げさにレントゲンとか撮られるとお金がかかっちゃう・・・

〇数分程度の診察のために1時間以上待たされるのは嫌ねぇ・・・

整形に行ったほうが安心なのはわかるけど、毎度行くのも負担になるしなぁ・・・

というのも正直なところなのではないでしょうか???

そこで今回は【整形に行くべきか行かざるべきか】の判断基準について考えてみました。

整形外科を選択する判断基準とは何だろう?

慎重を期せば【万事とにかく一度はきちんと診てもらうべき】という考えに当然なりますが、私は特に以下のような状況では必ず受診すべきと考えています。

①露骨な外傷

露骨という言葉がまた非常に当てはまるのですが、患部の出血、浮腫、変形を伴うような骨折や打撲、捻挫などの急性外傷は当然受診すべきです。

恐らく、上記のような状況において受診を迷う方はいないと思いますが、気をつけて頂きたいのが患部の浮腫や内出血。

骨や靭帯にダメージがいっている可能性があるので原因の特定と問題の早期解決のためにも必ず受診してください。

②傷口が深い閉鎖創

わかりやすく言えば釘などの鋭利なものが刺さった時のケガです。

【閉鎖創(へいさそう)】とは傷口が閉じている状態のケガであり、損傷が奥に食い込んでいる分、感染などのリスクが高いため、慎重に扱うのがベストでしょう。

工場勤務の方で傷口に機械油が入ってしまった傷を放置して、危うく患部が壊死するところだったというケースもありますので注意が必要です。

③痺れがあるとき

痺れというのは神経の圧迫に由来する症状です。単なる一過性の疲労で処理できない問題が発生している場合があるので、慎重を期して受診しましょう。

④激しい頭痛や吐き気があるとき

頭痛や吐き気は筋肉のコリなどによっても起こりえますが、一方で脳出血などのシリアスな原因でも発生する症状です。

突如、激しい頭痛が起こった場合などは要注意ですので必ず受診しましょう。

⑤関節を動かすだけで激しい痛みがあるとき

ぎっくり腰などは比較的に日常レベルのトラブルと思われがちですが、あなたの痛みは本当にぎっくり腰でしょうか?

当院の患者様のケースで「ぎっくり腰だと思ったら圧迫骨折だった」というケースがあります(しかも、原因が「庭掃除の際に植木鉢を移動した瞬間に腰に激痛が走った」というぎっくり腰にありがちなものでした)。

動かすだけで激しい痛みが出るものは、早期回復のためにもきちんと原因を特定する必要がありますので必ず受診しましょう。

※他にも熱傷(やけど)などもありますが、さすがにひどいものともなれば受診を迷う方はいないと思いますのでここでは割愛させて頂きます(ちなみに熱傷は整形ではなく皮膚科と形成外科の領域)。

最 後 に

整形外科の受診についての基準は各々の自己判断に委ねられているために一概には申せませんが、私なりに思うことを今回はご紹介させて頂きました。

最後に一言だけお伝えしたいのは「ちょっとしたことでもすぐに整形に受診して診察を受ける人」というのは私が観察する限り問題の特定や解決が確実に早いです。早期発見早期治療とはよく言ったものです。

しかしながら忙しい現代人にあって、やたら通院に時間を割けない実情があるのも確かな事実です。

ステレオタイプ的に「とにかく行っとけ!」という判断基準に息苦しさを感じている方にとって、今回の記事内容がお役に立てば幸いです。