アトピーを悪化させるカビの正体

トピー性皮膚炎を悪化させる原因のひとつにカビ(真菌)があるなんて・・・!?

本日もブログをご高覧頂き誠にありがとうございます!

え~・・・いきなり何だかショッキングなタイトルですが、アトピー性皮膚炎にカビの一種が関与しているという説がありますのでちょっとご紹介をさせて頂きます。

ラセチア


マラセチアとは皮膚常在菌の一種です。

アトピー性皮膚炎の悪化要因になるといわれているのが10種以上あるマラセチアの中でも「マラセチア・ファーファー」(以下、マラセチア)という種です。


ラセチアは糸状の構造をもった菌糸体


マラセチアは菌糸をもった菌糸体の構造をした皮膚常在菌です。すなわち【菌糸持っている=カビの一種】であり、また【単細胞生物】という点で「酵母」でもある生物です。

ちなみに同じく皮膚常在菌の一種である「カンジダ」も、マラセチアと同じようなカビでも酵母でもある生物で、このような2つの特徴を持った様子を二型性(にけいせい)と言います。

2つの特性を持っているのって何だかミドリムシみたいですね。


ラセチアは感染したりするの?


これ、予防の観点から見てもとても気になることですよね。

結論から言うとマラセチアはどなたの皮膚にでも常在菌として存在しているために感染するとかしないという性質のものではないのです。

余談ですが、マラセチアは皮脂腺から分泌される皮脂を栄養にして活動しているのだそう。


ぜアトピーの原因になるのだろう?


結論から言うと、

①マラセチア自体にアレルギー反応を引き起こす

②マラセチアが発生させるある種の酵素が皮膚の炎症の悪化原因になる

の2つが主な原因です。

上述のとおり、マラセチアはどなたの皮膚にでも存在している皮膚常在菌の一種でありごくありふれたものですが、ある一定の条件を満たすと増えすぎてアトピー性皮膚炎などの原因になるのです。

その“ある条件”とは・・・???


質や湿度が大好き


マラセチアは脂質や湿度がある環境をとても好み、左記のような環境が整うと皮脂を栄養にどんどん増殖していきます。

マラセチア自体にアレルギーがある方はこれではたまりません。増殖しすぎたマラセチアに皮膚がアレルギー反応を起こし、アトピー性皮膚炎は悪化するでしょう。

また、マラセチアが出す【皮脂を分解する酵素】が原因で発生する【毒性のある過酸化脂質】が皮膚に炎症を起こすため、アトピー性皮膚炎の悪化要因となるばかりでなく【マラセチア毛包炎】という皮膚病の原因にもなります。

また、風邪や睡眠不足で起こる免疫力低下も菌の増加の原因になります。


ラセチア毛包炎とは?


前胸部と上背部に「にきび」様の発疹がたくさん出ることから、通称【身体のニキビ】ともいわれます。

顔のニキビの原因はアクネ菌ですが、マラセチアはアクネ菌と同じく皮脂を栄養として増殖します。

トピー性皮膚炎の発生因子について


アトピーの原因には①遺伝因子②環境因子があります。どのようなものかは概ね以下のとおりです。

①遺伝因子

生まれつき皮膚のバリアー機能が弱い

②環境因子

ダニやハウスダスト、または食品などのアレルゲンや汗などの刺激物質のこと。


マラセチアは②環境因子に分類されます。


局どうすればよいのか?


マラセチアに対してアレルギーがあるかどうかは検査をすればわかりますので、疑わしい方は検査されることをオススメします。

マラセチアにアレルギーがあることが判明した場合には、以下のような対処法があります。

①カビに対して効果がある抗菌せっけんで体を洗うことで増殖を抑える

②外用真菌剤であるケトコナゾールクリーム(ニゾラールクリーム)の使用


また、免疫力の低下もマラセチアが増殖する原因となるため注意が必要です。過労やストレス、睡眠不足などは免疫力を低下させる原因になります。


れでもよくならない場合には???


【紫外線療法】が皮膚のかゆみを抑え、炎症や再発を起こしにくい皮膚をつくる効果があるとされています。

当院で行っておりますアーク光線療法アトピー性皮膚炎にも実績がございますので、お困りの方はぜひご相談下さい。

後 に


アトピー性皮膚炎は数あるアレルギーの中でも特に精神的コンプレックスにつながりやすく、重症化すると社会不適応、うつなどの原因にもなると言われています。

かくいう私自身もアトピーに苦しんだ経歴があり、特につらかったのが就寝時の強烈なかゆみで夜眠ることもままならず睡眠不足になっていくこと。

そして、かきむしった後が出血してひどく痛むのにかくのを止めることが出来ずどんどん皮膚がボロボロになっていくことでした。

私見ながらアトピー治療はマラセチアのアレルギー検査をはじめとした多方面からの検証、多角的な治療が必要な病気だと考えています。

医療との連携の中で、当院があなたの苦しみを取り除くお手伝いができたらとてもうれしく思います。