患者さん?それともお客さん?

し前に【患者”さん”と呼ぶべきか患者”様”と呼ぶべきか】という議論が一部で交わされたことがありましたが、あなたはどのように思われましたでしょうか?

このような議論に対してナンセンス!と一蹴される方も多いようでしたが、私見ながら、こういったことが議論されるのは【心身が傷ついた人とどのように関わっていくのか】ということに関心が集まっているからだと思いますので決して悪い事ではないと思いました。

かたや、病院を除く接骨院や施術院で【患者さん】のことを【お客さん】と呼ぶのはどうでしょうか?皆さまはどう思われますか?

この問題については上述の【”さん”付けか”様”付けか】といった敬称の件に比べて、強い拒否感を示す治療家の先生が多いように感じております。

それこそ【患者さんのことをお客さんと呼ぶなんて君は頭がおかしい!治療家としての意識が低すぎるんじゃないのか!?】と強烈なお叱りを頂いたこともあるのですが、例によって私はどちらかというと【お客さん(あるいはご本人のお名前)】でお呼びしたいほうなのです。

それはなぜか!?ということについては後述させて頂くこととして、まずは否定派のご意見をご紹介したいと思います。

否定派のご意見


〇病院・接骨院は医療であるから【患者】と呼ぶべき。

〇治療家としての意識も問題(お客さんと呼ぶ人は意識が低い)

〇【心を串に刺されたと書いて患者!ゆえに心身が傷つき、痛みを訴える人は【お客さん】ではない。

〇こだわりがあるわけではないが、勤め先の院でそう呼んでいるから。

など・・・・。

次に”患者”と呼んでほしくない(あるいは気にしない)方のご意見をご紹介します(ここでは便宜的に”肯定派”と称することにします)。

肯定派(あるいは特に気にしない方)のご意見

〇【患者】と呼ばれて誰が嬉しいのですか?明確に拒否感を感じる。

〇明確に拒否感はないが、何となく嫌。

〇接骨院とはいえ疲労やコリをやわらげているなら【医療機関であるから】と偉そうにしてほしくない。


〇言葉のイメージがよくない(【患者=わずらっている人】【お客=大切な人】)。

などなど・・・。

いずれも的を得たご意見だと思います。

特に私は【心を串に刺されたと書いて患者!ゆえに心身が傷つき、痛みを訴える人は【お客さん】ではない。というご意見がとても心に響きました。

他にもいろいろなご意見があると思いますが、私が何となく感じているのは【否定派の方→治療家(院)側の立場からみた考え方】、そして【肯定派→来院される方の立場からみた考え方】という傾向があるような印象を受けます。

そのどちらも間違えではないと思うのですが、それではなぜ私はあえて【肯定派】なのでしょうか?

それは恐らくですが、私が

◆治療者としてカウンセリング(臨床心理)の場に身を置いていた経歴がある

ことと、

◆私自身が患者であったという過去がある

ことが一つの背景となっているように感じています。

まず、カウンセリングは病院で行われることですので、もちろん患者さんを【お客さん】と呼んだりは絶対にしませんが、その傍らで患者さんのことを治療を受ける側の者という意味で【被治療者】と言ったりもするなど、用語が使い分けられるケースもあります(治療をする側は【治療者】)。

カウンセリングの世界では基本的に【対話】を通して治療を行っていくため、手技などの技術が無い分、ちょっとした言葉のニュアンスなどにも注意を払うよう私は訓練されてまいりました。

大げさに聞こえるかもしれませんが、学生の時分などは同期の者と【現場におけるちょっとした言い回し】についてああでもないこうでもないとたびたび議論していたものです。

あるアンケート調査によれば【患者さんと呼ばれるか、お客さんと呼ばれるか】という問題について、呼ばれる側に立ったときにほとんどの人が【どちらでもよい】と回答したという話があります。

しかしながら、一部の人は【患者さんと呼ばれたくない】と回答していることから、【ほとんどの人が気にしてないなら呼び方なんてどちらでもいいじゃん!】というわけではなく【一部でも気にしている人がいるなら気を付けるべきでは?】と私は考えるわけです。

また、私自身が病人であった頃に病院をはじめ治療院などで【患者さん】と呼ばれると、まるで【私だけ一般の健康な人たちや日常生活から隔絶されてしまったような】陰鬱な気持ちになった経験があります。

わかりやすい一過性の風邪や外傷であれば患者と呼ばれようが全く気にならなかったのですが、私は長らく原因不明の頭痛という問題を抱えていた為、医師や治療家の先生を含めた他人に自分の症状や苦しみについて軽視される】ことに非常に敏感になっていました。

骨が折れていたり、明らかに第三者が観察できるような身体的変化(他覚症状と言います)が起こっていればまだマシなのですが、慢性的な頭痛のような第三者が観察できない症状(自覚症状といいます)はとかく他人の理解が得れないものです。

厳しい物事の考え方をすれば【他者へ過度な理解を求めること自体が愚か】という考え方もあるのかもしれませんが、真剣に苦しんでいた身としては、やはり嘘つき呼ばわり()されたり、自身の苦しみを軽んじられるのは気持ちがよいものではありません。

(※発熱が無ければ頭痛は虚偽と判断する大雑把な時代がありました)

無論、ずっと不調が続いていた私自身の精神が荒んでいたことも原因ですが、当院へお越し下さる方々もまた【わかってくれない人のわからなさ加減に気持ちが傷つく!】と口をそろえて仰るので私しか経験したことが無いような珍しい出来事ではないのでしょう。

慢性的な自覚症状に苦しんでいる方は、健康で特に問題が無い方から自身の不調や苦しみについて軽視されるご経験が少なくはなさそうです。

私以外にも【患者さん】と呼ばれて陰鬱な気持ちになる方は、もしかしたらこういった過去のトラウマが想起されて不快な思いをされるのかもしれませんね。

比較的こういったトラウマを持った方々と関わらせて頂くことが多いことも私が【肯定派】のスタンスをとる理由の一つです。

【現時点の痛み】ばかりでなく、心身が傷つき、心を串に刺された方々の【過去のトラウマ】も払拭していけるよう、出来る限りのお手伝いをさせて頂きたいと日々考えております。

 長文、ご高覧下さり感謝いたします!!!

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お心のケアにも努めさせていただいております!

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